発達障害

発達障害の語彙力を増やす方法は体験と言葉を結び付けよう

語彙を増やすための有効な学習ってないの?

子供が小学生になったのですが、発達障害で知的にも2~3年遅れています。

と、お悩みのあなた。

こんにちは

ファミリーシップ・サポートの嶋根徹哉です。

わが家の4番目ちゃんは学習障害で語彙力が無いがために、文章問題が理解できない問題を抱えていました。

言葉を知らないと勉強についていくことは出来ないからこそ、語彙力を高める関わり方が大切!

そこで、発達障害の語彙力を増やす方法についてお届けします。

発達障害の語彙力を増やす方法

発達障害で語彙力が気になるのは、自閉スペクトラム症と学習障害の傾向がある子。

自閉症スペクトラム症は対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴をもつ発達障害の一つで、コミュケーションが苦手な傾向があります。

コミュケーションが苦手な上に語彙力がないと、相手の言っていることが理解できない。

伝えたいことを伝えらないことが起こり、自信が無くなり、増々コミュケーションを取りたくないと、語彙力が育ちにくい環境に引きこもってしまうかもしれません。

学習障害のある子は、コミュケーションに問題は抱えていなくても、語彙力不足で教科書が理解できない。

文章問題が理解できないという場合もあります。

学習障害でも、

読字障害(ディスレクシア)/読みの困難

書字表出障害(ディスグラフィア)/書きの困難

算数障害(ディスカリキュリア)/算数、推論の困難

で、傾向は違いますが、その子に認知レベルに合わせて学習することが大事!

そこで、語彙力を増やすために大切なポイントは、


体験と言葉を結び付けてあげること!

【百閒は一見に如かず】という言葉があるように

何度も聞くより、一度実際に自分の目で見て体験した方が記憶に残って理解できる!

だからこそ、体験したことを言葉にすることを繰り返すことが語彙力を増やすことに繋がります。

特に発達障害があると、短期記憶が苦手という特徴もあるので、長期記憶になりやすい体験を通して学ぶ方がいい場合もあります。

じゃあ、具体的に親としてどんな関わり方をすればいいのでしょうか?

語彙力を増やすために体験と言葉を結び付けよう

人はどうやって言葉を理解しているのか?

それは、

【言葉+体験(記憶)】の様に、実体験を通して言葉を理解しています。

例えば、

「雪は冷たい」と言う言葉。

きっとあなたはこの言葉を読んだら、過去に雪を触った体験を思い出し、雪を触り手が冷たくなった体験を思い出しながら理解すると思うの。

けれども、体験が無い子供は、雪って言葉を聞いても、「???」って感じなんだよね。

そして、親は白くて空から降って冷たくてって説明するけど、言葉は分かったとしても理解はできないの。

理解が出来なかったら語彙として扱えないので、実体験を通した言葉が大事なの。

例えば、「インコネル」って言葉を聞いてもあなたは全く意味が分からないと思う。

これは、僕が製造業で働いている時に加工していた金属の名前。

僕は言葉と体験があるから、インコネルって言葉を扱うことができるけど、体験したことがない人には、言葉は知ったとしても使えないよね。

だからこそ、

語彙力を増やすためには『言葉+体験』が大切なポイント。

では、具体的にどうすれば発達障害の語彙力を増やせるのか!

子供の興味があることから語彙力を増やそう!

自閉症スペクトラム症の傾向がある子は、こだわりが強い傾向があり、興味がないことは無関心だったりします。

だからこそ、興味関心あることから言葉を広げるのが大事。

例えば、電車好きの子だったら、

電車にまつわる言葉から増やしていくのが大事だし、

算数の文章問題も電車に置き換えると理解が進んだりします。

例えば、電車が2両編成です。車両を1台増やすと、全部で何両になりますか?

って、算数の文章問題を興味あるものに置き換えれば足し算引き算も覚えやすくなります。

そして、電車の発車時刻を通して時間の概念を教えると身につきやすいです。

実際に駅に行き、駅にあるもの見て聞いて自分で発言することをすると語彙力も高まります。

なので、親として出来る関わり方は、子供の興味関心がることから言葉を広げると子供の語彙力やいろいろな概念や繋がりを理解できます。

けれども、子供の興味関心がなかったらどうすればいいのか?

わが家の4番目ちゃんが興味関心を示さない傾向にありました。

そんなときどう対処して語彙力を増やしたのか。

教科書に出てきた言葉を一緒に調べよう!

わが家には6人の子供がいますが、4番目ちゃんが学習障害です。

そして、4番目だけが、「あれやりたい!これやりたい!」など、物事に興味関心を抱かない子だったの。

兄妹がやっているから自分もやってみる。そんな感じで言葉も遅かったんだよね。

そして、小学生になりひらがなが理解できない。文章問題が分からない。そんな状態だから、学校がつまらなくなり、より勉強ができない悪循環になってしまったの。

心療内科で診断してみると知的にも1年半ぐらい遅れていたんだよね。

だからこそ、その子の認知レベルに合わせた学習が大事になるんだけど、

すぐに支援学級や通級指導に移れるわけではないので、親としては工夫した関わり方が大切になってくる。

そこで、学校の勉強を少しでも楽しくするためには語彙力を上げなきゃいけない。

教科書の内容が分からないと、心がシャットダウンして聞く耳を持たなくなってしまうからね。

なので、教科書から分からない言葉をピックアップして、子供と一緒に意味を調べると子供の語彙力に繋がります。

例えば、小学1年生の教科書に「たんぽぽのちえ」って話があったのね。

なので、実際にたんぽぽを見つけて、教科書にあった内容を観察してみたの。

すると、語彙力は『言葉+体験』が大事なので、体験を通して理解できるの。

学習障害の読字障害(ディスレクシア)/読みの困難があるから、教科書を自分で読むのは難しいけど、

読み聞かせをして耳で覚えてから読ますと、体験を通して知った言葉はスムーズに読めるようになりました。

そして、教科書の内容が分かると、授業も楽しくなるから意欲も増して覚えようとする気持ちが上がります。

「分からない」を「分かる」って状態にしてあげる関わり方が大切です。

親は聞き役になると語彙力は増える

語彙力は覚えたものをアウトプットしないと身につきません。

なので、聞き役になり、子供にたくさん話してもらうことで語彙力は上げっていきます。

ついつい、語彙力を身に付けさせようと親が説明を長々としてしまったり、親が話過ぎてしまうと、子供の語彙力にはつながりません。

だからこそ、

子供の話に対して、短く相槌を打つのがポイント。

「そうなんだ」
「すごいね」
「それから?」

と、子供の表情を観察しながら相槌を打ち、子供の話したい気持ちを刺激します。

けれども、子供によっては全然話さない子もいます。

「今日、学校どうだった?」って聞いても「えっ普通!」って返事で終わってしまう。

あまり話してくれない子にはどうやって聞き役になればいいのか?

それは、具体的に質問すること!

「学校どうだった?」だと抽象的過ぎて、答えづらいんだよね。

だから、「今日の国語は何をやったの?」って質問した方が子供は「○○やったよ。」って答えられる。

そして、「○○やったんだ。どんなお話なの?」と、質問を繰り返せば子供はどんどん話してくれる。

ただ注意が必要で詰問になったら、子供は嫌になってしまいます。

「あれはどうなの?これはどうなの?」とまるで尋問みたいになったら会話してても楽しくないよね。

そうならないためにも、子供の言った言葉をそのままオムツ返しして質問を重ねるのがポイント。

親「今日の国語は何をやったの?」

子「○○やったよ。」

親「○○やったんだ。どんなお話なの?」

こんな感じで質問を重ねると、子供はどんどん話してくれるよ。

親が聴き上手になれば子供の語彙力は増える!

まとめ

発達障害の語彙力を増やす方法をお届けしました。

ポイントは、

『言葉+体験(記憶)』

言葉を扱えるようになるためには、実体験と言葉が結びついた時に語彙として扱えます。

なので、

親が発達障害の子の語彙力を増やすために出来る関わり方は、

いろんな体験をさせてあげることが大事。

発達障害の子は短期記憶が苦手な傾向があるので、長期記憶を結び付けが大事!

長期記憶は実際に体験したことが長期記憶になりやすいので、記憶に残る体験をさせてあげると、語彙力が増えやすくなります。

そのために、

親は子供の認知レベルはどれくらいなのか?子供の興味関心あることって何か?

ここを観察しながら、子供の聞き役になり、子供の話したい気持ちを刺激できれば、語彙力は増えてきます。

 

ABOUT ME
ファミリーシップ・トレーナー嶋根
子供の心を豊かに育むための、愛されママになる方法をお届け! 『ママは家族の太陽』の才能を開花して5年後も10年後もずっと私らしく愛され続けるファミリーシップ・サポートを提供しています。