発達障害

発達障害の読解力がないを解決する学習の進め方

国語のテストが出来ない・・・

算数の文章問題が出来ない・・・

発達障害の読解力がないのはどうやって対処すればいいの?

と、お悩みのあなた!

こんにちは

ファミリーシップ・サポートの嶋根徹哉です。

わが家の4番目ちゃんは学習障害です。

文章が理解できなくて、文章問題ができません。

どうすればいいの?と悩んでいましたが、その子の特性を理解すれば読解力はついていきます!

そこで、発達障害の読解力がないと悩む親に向けて学習の進め方をお届けします。

発達障害の読解力がない原因

わが家には6人の子供がいますが、4番目ちゃんが学習障害です。

小学1年生になり、ひらがなが書けない。

文章が読めなくて、「えっ!なんでこんな簡単なこともできないの?」と愕然としたのを覚えています。

3月生まれだからしょうがないのかな?

もう少ししたらできるようになるのかな?

と、思いつつ時間が過ぎ去っていきました。

いくら教えてもできるようにならない・・・

教え方が分からず、「まじめにやれ!」と怒鳴ってしまったこともあります。

子供からしたら一生懸命やっているのに、「まじめにやれ!」なんて言われたら、心が折れてしまうよね。

親子共々頭を悩ませている時に、やっと発達障害なのでは?

と、言葉は知っていたけど見て見ぬふりをしていた発達障害を疑いました。

そして、調べて行くうちに確信へと変わっていきました。

発達障害と聞くと、自閉症や多動症のイメージが強かったのですが、

発達障害には主に3つあり、

・自閉症スペクトラム障害(ASD)

・ADHD(注意欠如・多動性障害)

・学習障害(LD)

 

 

 

 

 

わが家の4番目ちゃんは学習障害の傾向が強いことが分かりました。

そして、学習障害だからこそ読解力が身につきづらいそんな特性があり、

学習障害という傾向があるからこそ、教え方も親の中の常識を変えて行かないといけないの。

そこで、

学習障害とはなにか?

まずはここを押さえておいてください。

学習障害とは

学習障害(LD)とは、

全般的な知的発達に遅れはありませんが、『聞く』『話す』『読む』『書く』『計算』する又は『推論』する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものです。

主に3つに分類できます。

読字障害(ディスレクシア)/読みの困難

書字表出障害(ディスグラフィア)/書きの困難

算数障害(ディスカリキュリア)/算数、推論の困難

苦手分野以外の知的能力に問題が見られないことが多いため、学習障害は発達障害の中でも判断が難しい種類の障害です。

診断基準も明確な基準がなく、文部科学省は『学習障害児に対する指導について(報告)の中で学習障害の判断・実態把握基準(試案)』を示しています。

その中では、

国語または算数(数学)の基礎的能力に著しい遅れがある点について、小学2・3年生の場合は1学年以上の遅れ、小学4年生以上または中学校においては2学年以上の遅れのこととしています。

なので、わが家の4番目ちゃんは小学1年生の時に、学習障害の疑いで心療内科に受診しましたが、学習障害という判定は出ませんでした。

その時は、IQと精神年齢を調べるテストをしました。

その結果、IQは80台で精神年齢は実年齢より1歳半ほど幼いという結果で、その結果からみると学校の勉強についていくには相当な努力が必要になります

と、言われました。

だからこそ、子供の発達に合わせた学習法が大切になるということを痛感。

そこで!!

うちの子は学習障害??と悩んだら、簡易的なチェックリストがあります。

発達障害小学生のチェックリスト!診断の悩みを解決する方法発達障害小学生のチェックリスト!診断の悩みを解決する方法をお届けします。...

調べることで、子供の傾向が見えて行きますよ。

そして、学習障害の明確な基準がないからこそ、我が子の発達や認知機能をよーく観察してその子にあった学習法が大切になります。

読解力がないを解決する学習の進め方

そもそも読解力とはなんなのか?

読解を調べてみるとこんなことが書かれています。

読解(どっかい)とは、読み解く(文章などを見て、その内容を理解すること)ことである。

じゃあ、文章などを見て、その内容を理解するってどういうことなのか?

人間の理解のプロセスを知れば、子供の読解力の上げ方も分かってきます。

人が言葉を理解するためには、

言葉+イメージ(体験)=理解

この公式が成り立ちます。

例えば、『柴犬』の言葉を見たり聞いたりしたときに、頭の中では柴犬のイメージがあるの。

だから、柴犬ってことが理解できるの。

だから、理解できないってことは、この公式『言葉+イメージ(体験)=理解』から紐解くと、

言葉を知らないか、イメージ(体験)がないってことなんだよね。

だから、『インコネル』って言葉を聞いても理解できる人はほとんどいないと思う。

これは、僕が製造業で働いていた時に加工していた金属の名前。

僕は、言葉とインコネルのイメージ(体験)があるから理解できるけど、見たことも聞いたこともない人には理解はできない。

と、言うことは子供の読解力を上げる方法は、


体験と語彙力を上げる

これが、子供の読解力を上げるスタートになります。

体験と語彙力を上げる方法

わが家の4番目ちゃんは算数の文章問題がまったく解けませんでした。

例えば、

さとし君はさくらんぼを3つ持っています。ひろみちゃんはさくらんぼを1つ持っています。合わせていくつありますか?

当時、読むことができなかったので、代わりに読み上げると、こんなことを言われました。

「さくらんぼってなに?」

えっ!!さくらんぼが分からないの?とめちゃめちゃ驚きました。

そう言えば、食卓にさくらんぼを出したことは無かったし、さくらんぼって言葉を使う機会もなかったんだよね。

だから、4番目ちゃんには、『言葉+イメージ』がなかったので、そもそも何を言っているのかまったく分かっていなかったの。

だから、読解力以前の問題だったの。

だからこそ、文章などを見て、その内容を理解するためには、まず分からない言葉を抽出して、その意味を教えて、見て体験することが大事。

なので、さくらんぼが分からなかった4番目ちゃんには、さくらんぼを買って食べさせました。

さらに、算数の文章問題だと、『合わせて』『全部で』『残りは』『違いは』などの、足し算引き算を決めるキーワードがあるよね。

これも、言葉はなんとなく分かるんだけど、意味をよく理解していなかったので、

実際に算数ブロックを使ったり、果物をカゴに入れて言葉の意味をイメージできる体験を積み重ねました。

その結果、読むのはできなくても読み聞かせれば出来るまで成長しました。

なので、読解力を上げたいと思ったら、まずは教科書の中に出てくる分からない言葉を抽出し、その言葉がイメージできる体験を積み重ねることで、語彙力も上がっていくよ。

まずはこの積み重ねがとにかく大事!

けれども、自分で読んで理解してもらわないといけないので、言葉とイメージが付くようになったら、読める訓練も大事!

学習障害の読字障害児が読めるようになる方法

僕が失敗した話なんだけど、4番目ちゃんはひらがなが理解できなかったので、

ひらがな表を見せながら、「あ」「い」「う」「え」「お」と1文字づつ指しながら発音させていました。

けれども、「あ」ってどれ?って聞いてもフリーズしてしまい、答えることができなかったの。

なんど「これが「あ」だよ!」と怒鳴ったことか・・・

読字障害があったら、そもそも文字の認識が不得意なので子供にとったら苦行でしかない。

「あ」って言われても「あ」のイメージなんて抽象的すぎてわからないんだよね。

だからこそ、単語とモノを見せながら教えた方が覚えが早い。

例えば、実物の「とまと」見せながら、「と」「ま」「と」のひらがなを見せる。

保育園や幼稚園でやっていることなんだけど、その子の発達や認知レベルに応じて行うのが大事。

4番目ちゃんが保育園時代、同じことをやってたんだけど全くもって理解しようとしてなかった。

小学1年生になってやっと、このレベルが認知できるようになったの。

なので、学習障害の読字障害児が読めるようになるには、その子に発達レベルまで繰り下がってやり直す必要があります。

現在4番目ちゃんは2年生になりました。

2年生になったんだけど、やっと1年生レベルの問題ができるようになりました。

音読も初見で読むのは難しいですが、読み聞かせて耳で覚えてからなら読めるまで上達しました。

だからこそ、その子の特性を見て、周りに合わせるのではなく、その子の認知レベルに合わせた学習に置き換えておきましょう!

なので4番目ちゃんは普通学級ではついていけない部分が増えたので、現在通級にするか支援学級に移れるか審査中です。

その子にあった環境を作れれば必ず学習障害の子もレベルは上がっていきます。

まとめ

発達障害の読解力がないを解決する学習の進め方をお届けしました。

一番のポイントは、

子供の発達レベルまで繰り下がってもう一度学習するのがポイント。

そして、読解力を上げるためには、

まず、言葉とその言葉のイメージが湧かないと理解することは不可能。

だからこそ、この公式

『言葉+イメージ(体験)=理解』

になるからこそ、まずは教科書に出てくる分からない言葉を体験さえることが大事。

そうすれば、音読も1文字ずつ追うだけで理解できなかった文章も、単語からイメージが湧くようになり、文章の繋がりも理解できるようになっていきます。

学習障害児の勉強は、より人が覚えるプロセスを細分化して積み重ねるのが大事です。

僕も4番目ちゃんの勉強はまだまだ模索しながら行っていますが、着実に実力は上がっています。

ABOUT ME
ファミリーシップ・トレーナー嶋根
子供の心を豊かに育むための、愛されママになる方法をお届け! 『ママは家族の太陽』の才能を開花して5年後も10年後もずっと私らしく愛され続けるファミリーシップ・サポートを提供しています。