忘れ物が多い。時間を守れない。整理整頓が出来ない。
発達障害や発達グレーゾーンの子供の関わり方に悩むあなた。
こんにちは
ファミリーシップ・サポートの嶋根徹哉です。
わが家には6人の子供がおりますが、4番目ちゃんが発達グレーゾーンです。
すると、小学生になると自分でやらなきゃいけない範囲が増え、
忘れ物が多い、時間が守れない、整理整頓ができない。と学校生活でやらなきゃいけない事ができないことで悩まされました。
そこで、今日は学校の忘れ物に注目して、発達障害の子どもが忘れ物をしないためにはどうすればいいのか?
その方法をお届けします。
発達障害の子の忘れ物が多い原因
発達障害は生まれつきの脳機能の発達に偏りがある障害になります。
なので、さまざまな原因で忘れ物が多くなります!
そこで、注目しておきたい忘れ物が多い原因トップ3は、
・聞こえていない
・忘れている
・理解できていない
こちらになるので、この原因をしっかりと理解することで、具体的な対策が分かっていきます。
聞こえていない
ADHD(注意欠如・多動性障害)傾向がある子は、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(思いつくと行動してしまう)といった症状が見られるので、
聞こえていない可能性があるの。
先生の話を聞いているようで、頭の中は別なことを空想しているかもしれないし、
別のことが気になって、そっちに意識がいっているかもしれないの。
もしかしたら、じっとできずに話を聞いていられないかもしれないね。
家でも、親から指示されても「うん!」って返事はしているけど、頭の中は別なことに意識がいってしまって聞こえていない可能性があるの。
だからこそ、
聞こえていない可能性があるので、忘れ物を無くすためには、聞こえたか確認することが重要になるよ。
その方法については、具体的な対策のところで詳しくお伝えするね。
忘れている
ADHD(注意欠如・多動性障害)や学習障害(LD)の傾向がある子は、
学校の時は覚えていても、家に帰ると忘れているかもしれません。
なので、学校から手紙が配られても、ランドセルに入れっぱなしで渡し忘れが起こるの。
家に帰るとスイッチが切り替わってしまって、学校で言われたことを忘れてしまうからこそ、
忘れ物を無くすポイントは『習慣』を作ることが大事。
具体策のところで詳しくお伝えするけど、
言葉掛けで聴覚を刺激したり、リストを作って視覚を刺激したり、書いてもらい触覚を刺激したり、
その子の優位感覚を上手に刺激することが思い出させることができます。
理解できていない
学習障害(LD)傾向が強い子は、連絡帳に書いても理解できていない可能性があります。
学習障害の中には、
読字障害(ディスレクシア)/読みの困難
書字表出障害(ディスグラフィア)/書きの困難
この傾向が強い子は、連絡帳に書いても読み解けないかもしれないの。
わが家の4番目ちゃんも学習障害の傾向が強く、連絡帳に書いたものが読めない。
文章として理解できないことがありました。
さらに、自閉症スペクトラムの傾向がある子は、曖昧な表現をされることで頭が混乱しているかもしれません。
「早く準備して!」「明日はどうすればいいの?」と、抽象的な表現が理解できなことがあるので、
具体的な行動レベルを指示することが大事。
詳しくは具体策のところでお伝えするね。
発達障害の忘れ物対策!子供と行う3つの具体策
発達障害の忘れ物対策でもっとも重要なポイントは、
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習慣を作ること
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毎日同じことを繰り返すルーティーンにできれば、忘れ物はグッと減ります。
そのために必要な具体策が
・具体的な指示をする
・優位感覚で習慣を定着させる
・確認をする
この3つを繰り返すことで、発達障害でも発達グレーゾーンでも忘れ物は減っていきます。
同じことを繰り返すことがポイント。
では、3つの具体策を詳しく見て行きましょう!
具体的な指示をする
発達障害があると、『聞こえていない』『忘れている』『理解できていない』の3つの3大原因が忘れ物を起こさせます。
だからこそ、
聞こえていない⇒聞こえている
忘れている⇒覚えている
理解できていない⇒理解できる
この状態にする必要があるの。
そのためにも、具体的な指示が大切です。
自分で考えて動いてもらいたいけど、それは習慣が出来てから!
習慣ができるまでは、細かく指示をして、その行動を覚えるまで具体的に指示する必要があるの。
なので、学校から帰ってきたら「連絡帳出して!」とか「連絡帳読んで!」とか、「今日の宿題はなんて書いてある?」など、
子供が行動できる指示を出してあげましょう。
ダメな例は、「明日はどんな感じなの?」「明日の準備してね」など、曖昧な表現だったり、子供任せにしてしまうこと。
何をどうすればいいのか!順序が身につくまでは具体的な指示を出してあげましょう。
だからこそ、
手順をしっかりと決めて置きましょう!
・連絡帳を出す
・連絡帳を一緒に確認する
・手紙の有無を確認する
・宿題を確認する
・宿題に必要なものを出す
・宿題を行う
・時間割表を出す
・明日の荷物をチェックする
など、毎日同じ手順に沿って言葉掛けができると、習慣が早く身につきます。
習慣が身につくと、取っ掛かりの言葉「連絡帳を確認して」と言うだけで、最後までできるようになります。
時間はかかるので、根気は大事です。
わが家の4番目ちゃんは1年生の時は苦戦続きでしたが、2年生になり取っ掛かりの言葉をかければ、自分で動けるようになりました。
優位感覚で習慣を定着させる
人には優位感覚があります。
・見て覚えやすい視覚タイプ
・聞いて覚える聴覚タイプ
・身体で覚える体感覚タイプ
この感覚を上手に使えば、習慣が早く身につきます。
例えば、見て覚える視覚タイプなら、チェックリストを作り、よく見る場所に貼り、チェックリストを見て準備をさせる。
聞いて覚える聴覚タイプなら、スマホで音声メモを聞かせながら準備させたり、自分の行動を音声で録音して聞きながらやるのも効果的です。
体感覚タイプなら、やることを書き出したり、モノの置き場所を決めたり、指差し確認をしたり、身体を動かし決まった動作をすると覚えやすい。
この優位感覚を上手に活用して、ルーティンワークにできれば、習慣が身につきやすくなります。
ちなみに我が家の4番目ちゃんは、学習障害が強い傾向だったので、『読む』『書く』が苦手。
音読も読み聞かせ耳で覚えてからでないと、読めなかったので聴覚タイプなんだよね。
なので、手順を細かく指示することから始め、スマホで手順を録音し聞かせながら準備をすることで、学校の忘れ物が減りました。
なので、子供がどの優位感覚分からない場合は、それぞれ試してみて効果があるものを見つけてみましょう。
確認をする
子供は自分なりに出来ていると思っています。
「準備できた!」と言っても鵜呑みにしてはいけない。
必ず、確認作業をしましょう!
『聞こえていない』『忘れている』『理解できていない』この原因を無くすためには、「何から始めるの?」と確認し、子供に「○○から始める」と答えてもらうことで、原因を改善できます。
なので、子供に「○○してね」と言って、「分かった!」と答えた時は、勘違いをしていたり、間違って理解している可能性があるので、必ず確認作業をすることで、ミスコミュニケーションを是正できます。
「何から始めるの?」「何を用意したの?」「宿題は何から取り組むの?」など、
子供の行動レベルを確認することで、子供の間違いを早くに気づくことができるし、
理解しているなら、褒めることで子供の自信につながります!
確認の仕方で、子供の習慣化は決定してしまうと言っても過言ではないぐらい、重要な要素です。
まとめ
発達障害の忘れ物対策!子供と行う3つの具体策をお届けしました。
発達障害は主に3つ
・自閉症スペクトラム障害(ASD)
・ADHD(注意欠如・多動性障害)
・学習障害(LD)
その特性によって、アプローチは変わるけど、共通している3大原因は、
・聞こえていない
・忘れている
・理解できていない
なので、この3つを是正するアプローチをしてあげれば、必ず忘れ物は減っていきます。
そして、最大の忘れ物対策は、
習慣を作ること!
ここが最重要項目なので、
今日の内容を通して、忘れ物をしない習慣を親子で作り上げてください。